髙橋 良 展 「onomatopeia map」
11月8日より枚方市御殿山生涯学習美術センターにて個展を開催させて頂きます。
今年の春頃にセンターよりアトリエ美術館という企画のご依頼を頂き、約半年の歳月を掛けて練り上げた展覧会です。作品展示会場は当センターのほか、御殿山商店会での展示もさせて頂きます。
13日は水墨4コマ漫画のワークショップ、大阪国際大学教授の村田隆志さんをお招きしたアーティストトークも開催いたしますので奮ってご参加ください。
*ワークショップは定員に達しましたので募集を締め切らせて頂きます
まだまだ油断はできないご時世ですがお誘い合わせの上、是非お越しください。
展覧会に寄せて
今回、制作のご依頼をいただき大阪美術学校の創設者であり南画家である矢野橋村の作品に出会いました。
南画というのは水墨の絵の中に詩と書が含まれていて、詩書画一致という不可避な要素があります。
僕はそこに妙な突き当たりを感じ、そこから制作は始まりました。
七面の大作は心象風景になるだろうと早い段階で決心がついたのでリサーチは集中して行いました。
御殿山から見下ろす街はコロナ禍での調査ということもあったのか、
静かで落ち着いていて敏感に私の耳に街の音だけを届けてくれていました。
そこで「音」の表現は不可避なものになっていき、南画にあるような詩と書の表現に対して
「音」を画中に表現することを試みています。
何度か御殿山を訪れ、街の雰囲気に少しずつ愛着が湧いていきました。
しかしそれと同時に絵の中に文字表現を完成させている矢野橋村の存在は大きくなっていきました。
今回はそれと向き合うところからスタートしています。
この私情の葛藤は仕上げた八面の大作の表現には重要な要素となっていますので、
それを含めてご高覧いただければ幸いです。
髙橋良
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